御霊抜きとは?

仏壇を処分する際、そのまま捨ててもいいのでしょうか。

だいたい仏壇には故人が眠っており、処分をするのはいかがなものなのでしょうか。

難しい問題ですね。

祟りとか怖いですし。

どのように処分するのが一番良いのでしょうか。

それを考える上で、仏像の魂について思いを巡らせてみる必要があります。

仏像の魂とは、そもそもどこにいくものなのでしょうか。

仏像は信仰される特別な存在ですし、見たら目がつぶれるだの、触ったら祟りがあるだの祟り神みたいな仏像があったり、と怖い側面がありますね。

昔から人型をしたものには魂が宿るなどといいます。

特に日本の場合、傘や茶釜はおろか言葉にまで霊が宿ってしまうくらいですから、仏像や人形などは特別に何かを宿してしまい易いものなのかもしれません。

よって、仏像は、魂を持っていると考えられています。

ただ、その魂は、破れ傘や茶釜のような古いものに自然に宿るような百鬼夜行の類の魂ではなく、特別な御霊です。

仏師が仏像を彫っても、それは木材が形を変えただけで、仏像の姿をしているけど、実は仏像ではないのです。

「仏像の姿をした物体」を「仏像」にする為には、僧侶が「開眼」をする必要があります。

開眼供養を受け特別な御霊を入れて、初めて仏像は仏像になるわけですね。

反対に、仏像から御霊を取り出すときもあります。

仏像は、修理をする前や博物館などで展示をする際に、「御霊抜き」を行います。

ここで、御霊を抜いて初めて、仏像はただの「物体」になります。

仏像から御霊を取り出すよう僧侶が閉眼することが、御霊抜きというのですね。

「御霊抜き」の所作は、一見普通の法事を見ているようで、時に変わりばえしないものですが、 数分で済んだという人から、数時間やったという話まであり、僧侶によって随分と想いが違うものらしいです。

仏壇を処分する際は、この御霊抜きについて、しっかり考える必要がありそうです。

ちなみに、これは仏壇だけでなく、お墓にも同様のものがあります。

こちらはお魂抜きということが多いのですが。

どういうものかというと、これも御霊抜きとほぼ同様のことです。

対象が仏壇かお墓の違いです。

(こんな風にいえばバチがあたるかもしれません。無知をお許しください)

遺骨をお墓(墓石)から取り出す際、勝手に行う事は出来ず、必ず僧侶や住職に閉眼法要(閉眼供養)を行ってもらってから取り出すようにしなければなりません。

また、仏様の魂は竿石の部分に宿っていると言われています。その為、墓石に文字を追加するような竿石の部分を動かさなければならない場合も、お寺の住職や僧侶に閉眼法要(閉眼供養)を行ってもらう必要があります。

ちなみに、開眼供養の場合と異なり閉眼法要(閉眼供養)では、身内だけで行うのが一般的なようで、皆に集まってもらう必要はありません。

御霊抜きの費用は?

仏壇を回収してもらうだけであれば、回収業者に頼むのがいいでしょう。

その費用は、業者によりけりではありますが、大体、高さ50センチ以内のものであれば、 20、000円前後、高さ50~100センチのものであれば30、000円前後、高さ100~150センチ以内のもので40、000円くらいです。

ここに御霊抜きをするとなると、別途料金がかかります。

これも僧侶によりけりではっきりとした金額はわかりません。

大体ですが、20,000円から100,000円くらいと言われています。

ただ拝んでもらうだけで、こんなにかかるのか、やめておこう。

そう思えば、無理にすることもないでしょう。

そういうものではありませんからね。

ただやはり、仏壇をおろそかにちょっと扱うのは怖いですよね。

そのまま処分せずに、御霊抜きを頼んだ方がいいかと思います。